実際に子どもに話をしていることです。
受験はゴールではない
今日は午後から中学受験の授業をしていました。中学受験の子で気をつけないといけないのは「受験で燃え尽きてしまわないこと」です。
勉強というのは継続していくことなので子どもが燃え尽きないようにしないといけません。そうしないとあとで取り返しのつかないことになるのです。
子どもにも今日も、「中学受験はゴールではない」という話をしています。そして、そのあとの継続の話も。それが現実だからです。
すぐに老人になる子ども
老人と若者の違いは何だと思いますか?私は老人というのは年齢という意味だけじゃなくて、考え方だと思っています。
老人になるというのは常に過去のことを話をするのですが、若者というのは未来について語ります。
だから年をとっても自分の目が未来を向いている人は若いですし、若くても過去ばかり見ている人は老けていくのです。
中学生や高校生の中にはそんな子がいます。中学受験の終えたこの中には
「あのとき一番がんばった」
と。もちろん、その経験は貴重ですが、そのあとはやろうとしないのです。中学受験勉強のことずっと自慢するだけなのです。
というのもそれ以降は勉強をしてしないから、それ以上の話がないのです。そしてお母さんからの電話です。
「あの子はどうなったのでしょうか?」
せっかく中学受験で私立の中学校に入ってもずっと勉強しなかったら落ちこぼれてしまいます。
国語の指導をしていると、中学生や高校生の保護者の方から本当の多くの相談を受けます。
私が中学受験で他の塾のように煽ったりしないのはこのためです。もちろん入試の結果だけみれば、煽って脅したりすればもっとがんばるのかも知れません。
ですが、子どもの人生はそこで終わりではないのです。特に 受験の渦の中に入っている親御さんの目にはそれがわかりません。
「とにかく合格してくれたら」ということで受験で無理やりでも勉強させてやります。
運良く合格しました。ですがその後勉強しなかったら結局は同じなのです。そして、6年間勉強しない体質の子が出来てしまいます。
さらに高校3年生になったのときにお母さんから連絡が来るのです。
「あの子はどうなったのでしょうか?中学受験のときはあれだけ勉強したのに」
と。
こんなお母さんもいました
私のところでは在宅模試をやっていましたが、そこにある有名私立中学のお母さんから申し込みありました。
通常では、その学校では私ところ一般の塾用の在宅模試を受けることはありません。
その理由を聞いてみたところ「子どもに刺激を与えたいから」というものでした。
というのは中学受験で入ってから2年間ほとんど勉強しなくなったそうです。親が子さんが心配して一般の模擬試験を受けさせます。
その目的はどれだけの力をあるのか見ることと本人に現状を知ってもらうためです。
そして、在宅模試が返ってきた結果、案の定勉強していない結果が出ています。その子の偏差値は60ちょっと。
一般の公立だったら「がんばってるなぁ」と思うかも知れません。
が、その有名中学では当然偏差値70を超えてくるはずです。というのも私の当時指導していたこの中で学年1位の子であれば偏差値70を超えていたのです。
だから一般の公立中学校の入った子よりその子の方が成績が悪いわけです。あれだけ先取りして、苦労した私立中学は一瞬で飛んでしまっている瞬間です。
親御さんは冷静になってみる
塾のクラスわけやテストや目先の結果でついつい 振り回されてしまいますが人生の中ではそれほど大きな問題にはなりません。
クラスわけテストで5点や10点違ったからといって人生が変わるわけでもありません。
ただ、勉強を追い詰められすぎて、勉強嫌いになってしまうことは人生を変えてしまいます。だから親御さんが大事なのは子どもに対してやることは何でも親の思い通りにさせようとしないこと。
「合格すればすべて解決」というのは幻想です。実際に私のところにはいわゆる有名中学に入ってくる制度も来ますが本当に様々です。
中学受験で合格したものの途中で学校と相性が合わずに1年で辞めた子もいます。あるいは有名中学に入っても学校を辞めたいという子もいます。
だから、中学受験は決してゴールにしないのです。中学受験は途中経過ぐらいの気持ちで、仮にダメだったとしてもその次を考えれば良いわけです。
それには親御さん自身が長期的視点に立てるかです。
例えば「A中学がダメだったけれど、また、中学でがんばればいい」くらいの気持ちです。
親御さんは少し子どもの人生を俯瞰して見てみましょう。
すると違ったものが見えてきます。
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