中学受験になると結構、保護者の方が熱くなるときがあります。
まずすること
それにつけこんで夏期講習も勧められます。
今年は夏休みが少ないのに取れないほどの授業数・・なんてことにならないといけませんね。
受験が近づいてくると子どもよりも親が熱くなって焦ってしまいますです。
ですが、ちょっとだけ子どもの人生を俯瞰(ふかん)してみてください。
俯瞰(ふかん)するということは
何でもそうですが俯瞰(ふかん)して見ると冷静に見ることができます。
俯瞰(ふかん)というのは鳥瞰(ちょうかん)とも言います。鳥瞰というのは分かりやすく言うと鳥が上空から下を見てるような状態です。
簡単に言うとその子の人生をもう少し長い目でみるということですね。
受験のことだけ考えていると焦りはありますが、長い人生を見てみるとそれほどでもないです。
「ここに合格しないと人生が終わる」
と思っていても、
「合格して終わってしまう」
子もいるのも事実です。
「正しいこと」が「正しくない」という話
厄介なことは「短期的には正しいことが長期的にみると間違っている」ところです。
例えば、受験に合格したけれども、その後の人生が全然ダメになったということもあります。
受験に逆転合格したので、大学受験でも味をしめて逆転合格を狙ってギリギリまで勉強しなくて、結局大学受験では失敗してしまったとか。
よくある相談が多いのが
「中学受験に合格した途端に勉強しなくなってどうしよう」という話です。
勉強で大切なことは「継続すること」です。少しずつでも継続すると結果が違ってきます。
だから、受験前に追い込み過ぎて燃え尽き症候群にならないことです。
お子さんの性格によるのでなんとも言えませんが、偏差値の高い学校で下の方に入って這い上がっていく子もいます。
逆に下の方だとあきらめて勉強しない子もいます。それよりも、学校をワンランク下げてそこでトップ層にいます。
そして、持ち上げられて逆にやる気になって勉強する子もいます。これは高校生になって勉強する子に多いです。
私も教え子でも中学で勉強しなかったのに高校に入って鬼のように勉強する子とか。
実際に教え子では学校をワンランク下げて学校でトップの成績をとって、授業料免除の子もいました。
しかも、トップなので先生から目をかけてもらって、さらに成績を伸ばしています。
だから、子どもの性格に合わせて長い目で見るのです。そうすると志望校選びも変わってしまいます。
そのときには親も冷静に考えて「親のエゴではないのか?」と自分を見つめ直してみることですね。
受験の合格・不合格
受験に対して「合格・不合格」というのは大事ですが、それがすべてではありません。こんなことを言うと
「他人事だから」
と言うかもしれません。が、もう30年も教え子を見ていると、それをつくづく感じます。
私が最初に指導したお子さんはすでに48歳のお母さんです。今指導している子どもの保護者よりも年上です。
その年になるとわかってくるのですが、受験の親としてはわかりません。とにかく目先のゴールだけを考えて判断してしまいます。
それがプラスに働けばいいですが、マイナスになったときは子供が下になります
難しいのは比較できないこと
子どもの成長で難しいのは他人の比較ではわからないところです。塾に入れても、となりの××ちゃんより成績が悪かった。
だから、失敗したのかというとそうではないのです。比較するのは「やらなかったときの子ども」です。
だから、比較できないのです。だから、注意するのは子どもの成長を長い目で見ることです。