土曜日に智辯学園奈良カレッジにおじゃましてきました。こちらの学校は創立してそれほど経っていませんが、ずっと噂には聞いていたのでお邪魔しました。
不易と流行
実はこちらに通っている生徒さんも何年か前に指導したことがあります。そして、こちらの学校をなぜ知っていたのかというと
「お弁当」
で有名だったんです。弁当についてはこのあとに話しをしますが、学ぶ環境として自然の中で抜群の環境です。そこで説明会であったのが
「不易と流行」
不易というとわからないかも知れませんが、不変という意味でずっと変わらないものをさします。
こちらでは、社会の流れに対してドンドン変化して対応している学校です。ですが・・・。
コンビニ塾を望む親
実は最近の傾向として
「負担が少ない」
というのが社会の流れの1つになっています。それは子どもにとっても親にとってもです。
重い感じでなく手軽なものです。少し前なら
「子どもも塾の補習で大変」
「親も塾の送り迎えで大変」
で親子でがんばるご家庭が多かったのですが、今は
「できるだけ楽して合格」
「面倒くさいことを避けて合格」
「そこまでムリしなくても」
という傾向が強いです。親も塾に対して
「できるだけわかりやすく教えてください」
「子どもが理解するようにしてください」
となっています。「塾だから当たり前でしょ」と思うかも知れませんが、そういった子が社会に出たとき
「わかりやすくないと理解できない子」
「面倒くさいこともできない子」
が社会に出たらどうなるのか・・と思うとゾッとしますよね。当然ですが、そういった子は社会では役に立ちません。
だからこそ、
「学生のうちにいろいろ経験が必要」
なのです。ですが、親は楽して子どもにだけ大変なことを強いるようにしても子どもは言うことを聞かないのです。
お弁当というハンディ
私が智辯カレッジという学校が偉いという思うのは親にとってお金の次に負担となる
「毎日お弁当を作る」
というところを強いていて、それをずっと変えていないところです。
ということが親の評判になるくらい生徒集めという意味ではかなりマイナスになります。
ですが、
「親が一生懸命お弁当を作ってくれる姿を見て子どもも変わってくる」
という指導のポリシーとしてずっとやっているのです。集客のハンディだとしても学校のポリシーを変えていないのはとても立派だと思います。
親の姿を見て子は育つ
子どもだけに「がんばれ」ではなく、親も一緒にがんばるようにしているからです。
いくら言葉だけを言っても子どもは動きません。ですが、行動と一緒になると初めて子どもに届くのです。
確かにお弁当を作る親も大変です。6年間も作るのですから。私のところは3年間作っていました。
土日も部活があるので、土日もお弁当です。日曜日は大会があったので家内は5時間30に起きて作っていました。
ですが、子どもずっとその姿を見ています。6年後に
「お母さん6年間、お弁当ありがとう」
という感謝と成長につながるのです。私の息子もセンター試験で失敗したとベッドの上で土下座して
「いつも支えてくれていたのに・・」
と謝ってきました。親は子どもが気づいていないと思っていましたが、親がやっていることをちゃんとみているものなのです。