「先生、国語の成績が全然上がらないんです。」
私が塾で指導している中で年中通してよく相談を受けるのがこの「国語」。
「どうして国語だけ成績が悪いんですかね?」
「やっぱり国語力がないんですかね?」
「毎週塾で国語はやっているんですが・・・」
こうしたお話をお電話でもよくお母さん方とお話します。
その時、私はだいたい3つに注意していろんな角度から質問して、国語の成績が上がらない理由を見つけていきます。
これは、他の成績が上がらない時にチェックするポイントにもなるので、とても重要です。
一緒にみていきましょう。
①「量」が足りていない
意外と気づいていないのがこれです。
ここで質問ですが、お子さんは週にどれぐらい国語を勉強していますか?
1日2時間?
2日に1回1時間?
それとも週1、1時間?
大手中学受験対策の塾でも週1回1時間しかやってないところも多いです。
しかし、週1回1時間以下では完全に「練習量不足」です。
特に国語の読解はある程度の練習量が必要になります。
問題文を読むだけならそれは読書なので、それなりに勉強していれば読める問題がほとんどです。
しかし、問題を解いて正解するとなるとまったく別の話になります。
こうした「量」が足りてない理由には、
「国語は日本人だし解ける」
というのがどこか心の中で思っているのではないでしょうか?
正直言うと、学生時代の私もそう思っていました(笑)
「国語は他の数学や英語と違ってそんなに勉強しなくてもいい。
そういうもんだから。」
しかし、実際こう思っていた間は国語の成績はまったく上がりませんでした。
お子さんによって変わってきますが、成績が上がるまでは最低でも週2回2時間以上、中学受験対策の場合はそれ以上は必ず必要になっていきます。
②「やり方」が違う
「結構家でも国語を勉強しているのになかなか成績上がらない。」
「そもそも国語の勉強のやり方が分からなくて、とりあえず読解問題の問題集を買ってきて娘にやらせている。」
「大手中学受験対策の塾に通ってるけど、子どもが勉強についていけていない」
これらはまさしく
勉強の「やり方」
指導の「やり方」
が違います。
先ほど「①『量』が足りていない」でお話しましたが、闇雲に「量」だけ重ねても国語の成績はなかなか上がりません。
勉強では「やった量」ではなく、「身についた量」が重要です。
最初は特に子どもに合わせながら子どもに合った問題を解かせないとやる気も無くして今います。
また、メジャーリーガーのダルビッシュ有選手もかつてこんなことを言っています。
(引用)
「練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。」
③「意識」が足りていない
意外と多いのがこのタイプ。
特にある程度勉強ができる子に多いのがこれです。
「子どもがいやいや勉強している」
「お母さんが勉強しなさいと言わないとやらない」
「塾やテキストをやっていれば勝手に点数も上がっていくだろうと思っている」
「勉強をしていても質問があまり出てこない塾でも先生に質問をしない」
上のどれかに当てはまる場合は要注意です。
私自身、あまり精神論などは嫌いなのですが、こればかりは勉強に対する「意識」が身についた量や成績に思いっきり出てきます。
上にあげた子は全体的に勉強に対して「受け身」であることがほとんどです。
「勉強に参加しているけど参加しきれていない。」
そんな状態です。
もちろん、「受け身」の子が悪いということではありません。
最初からできる子はいませんからね。
そういう場合は、こちらから
「○○はどう思う?」
などこちらから質問して勉強により参加させることが必要です。
勉強はかけ算
「勉強はかけ算である。」
という話を私はよくします。
①量 × ②やり方 × ③意識(意識は①②の半分) = 成績
という感じです。
③意識は、①2がしっかりしていれば成績が上がることが多いので少し下げて半分にしています。
例えば、
自分に合ったいい問題集を使って勉強。
やる気も十分。
でも、勉強量が週1回1時間テキスト4ページだけ。
①量②やり方をそれぞれ10点満点、③意識を5点満点、合計500点満点で表すと、
①量(2点) × ②やり方(8点) × ③意識(5点)
=160点 / 500点
というふうになるので、なかなか成績も上がりにくいです。
反対に、しっかりとした指導を受けている。
宿題も出ている。
また、自習復習もしっかりやっている。
やる気もある。
この場合は当然ですが、
①量(8点) × ②やり方(10点) × ③意識(5点)
=400点 / 500点
というふうになるので、成績も上がりやすくなります。
いかがでしたでしょうか。
成績が上がらないとやる気もなくすという、負の連鎖になることが多いです。
それを防ぐためにもまずは
「なぜ国語の成績が上がらないのか」
について3つの理由に注意しながらお子さんと話し合ってください。
また、必要であれば塾の先生などプロから見た目線でアドバイスを受けるといいかもしれません。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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