勉強に対する姿勢

勉強に対するイメージは?

小学生を指導していると周りが「勉強嫌い」にしているなと思うときがあります。

受験のときの話です。

「何でできないの?」

「そんな考えでは受験には合格しないよ」

「もっと字をきれいに書きなさい」

「ちゃんとしなさい」

こういった言葉は中学受験をやっているとよく聞きますよね。確かに中学受験は椅子取りゲームなので甘いことを言っていたら仕方がないのかも知れません。

受験の倍率は4ー5倍なので大学受験並みの競争率です。

勉強に対するイメージは?

実際に勉強に対しては子どもはどんなイメージでしょうか?「勉強が嫌い」という子どもにとって親が持っている勉強のイメージがとても重要です。

あなたは勉強に対してどんなイメージを持っているでしょうか?

「しなければならないモノ」
「義務」
「受験勉強で苦しい」

でしょうか?これを聞いた子どもは勉強に対して

「勉強は楽しい」

と思えるでしょうか?実際に勉強嫌いの子の場合は勉強の大変な面ばかりを親が子どもに示している場合があります。

もちろん、受験のときはある程度強制されないといけないのかも知れませんが、それでもそれが長く続くと

「勉強は苦しいモノ。大変なモノ」

というイメージがついて、受験が終わったら勉強をしなくなる子も出てきます。

実際に受験が終わって

「あれほどがんばって勉強したのに今はまったく勉強をしなくなって成績の学年順位も下から数えた方が早い」

という子を何人も見てきました。

元々できる子だったのに本当にもったいない話です。やり方が違えばずっと勉強し続けていたのに・・・。

塾での時間や勉強をする時間が非難されたり、指摘されたりだけの時間であれば、

「勉強の時間」=「苦痛の時間」

となって

「勉強」=「嫌なもの」

と感じてしまったのです。

受験がゴールではない

実際に受験を目の前にすると「受験」「受験」に追いかけられて

「第一志望に合格することだけが正解」

と思ってしまうかも知れません。塾の先生も上のランクの学校を勧めてきて、その話ばかりするかも知れません。

ですが、大切なことは

「その子が学校に入った後の話」

です。すごく負けず嫌いで、入るときの成績が下でもがんばって上位になるまで努力する子はそれでもいいかも知れません。

ですが、伸び伸びとしたところで力を発揮できる子であれば、ギリギリで合格するよりはワンランク下に下げて合格する方がいいのか知れません。

実際に逆転合格したものの、ずっと最下位で自分のプライドが傷ついたまま卒業した子もいます。

また、ワンランク下げてそのときは残念な気持ちでしたが、その学校ではクラスで3番以内に入ってプライドを持って勉強をするようになった子も何人も見てきました。

何年勉強するのか?

実際に勉強というのは何年続けないといけないのでしょうか?

中高一貫校なら中学受験まで?
又は高校に入るまで?
やはり大学受験まで?

でしょうか?実は今の時代は

「60年以上勉強を続ける必要がある」

と言われています。

「えっ。定年しても?」

と思うかも知れません。ですが、年金も十分にもらえなくて、しかも時代の変化が早く、今まで学んだことが定年後は使えないと言われています。

例えば、パソコンなども4年前に学んだことと大きく違ってきています。電話はも携帯だったのがスマホになって、使い方もまったく違うようになっています。

だから定年後も学び直す必要が出てきているのです。だから大切なことは「勉強は義務ではなく、楽しいもの」と子どもに伝えることです。

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