中学受験のデータを振り返ってみています。兄弟で私のところに受験してくれてる子もいるので上の子のデータと比較しながら下の子の指導をしています。
そこで気づいたことを1つ。
すぐには結果は出ない焦る必要はない
私の所に来るのは大手塾に通いながら当然成績が伸びない子がやってきます。ですから早くて小5の後半から。
遅いと夏休みから来る子がいます。が、毎回テストはやっていきますが、なかなか結果が出てこないのです。
ところが急に成績が伸び出すことがあります。これは小5の後半から来た子の成績ですが、最初の成績は結果が出ず。
2回目も結果が出ず。そして、3回目になってようやく偏差値がぐんと上がって来ていました。そこまでかかった期間は6ヶ月。なぜそんなことがなったのか?
大手と違う指導の方法
その理由は簡単です。同じ問題集を3回解かせているからです。1回解いただけでは理解していません。
しかし2回解かせてちょっと分かるようになってきます。3回目になるとかなりできるようになっていきます。
つまり3回問題を解いたときに結果が出るようになっています。当然本人も偏差値が上がってきますからやる気も出てきます。
さらに加速するのです。だから勉強というのは急に上がるものではなく、そういうある程度予測しながらやっていくのです。
川石理論を乗り越えろ!
実はこれはみんなこの考えに基づいています。
勉強をしているとき、仕事をやっているときも同様に似たような何度も体験したがあります。
それは、
「やっても、やっても結果が出ない」
という経験です。勉強のときにもよくありました。私も。そして、教え子たちも
「勉強をやっているのに成績が上がらない」
私の場合はこれを3度経験し、それが社会人になっても同様に経験しました。
それは学習曲線といわれるもので、
「成果は、努力に比例して現れるものではなく、努力をある程度やったあと、遅れて成果が来る」
というものです。私はこれを
「川石理論」
として、子どもに話をしています。川石理論というのは、こんな感じです。
例えば、川の中に石を積んでいくことをイメージしてもらえるとわかりやすいです。
最初の頃は、川の底から石を積んでも、水面から見ると、何もわかりません。
図で表すとこんな感じです。
(画像はお世話になっている平川塾よりです。)
そして、その後は面白いくらい、やった分が結果として出てきます。
この体験は何度も何度も経験しています。
最悪なパターンを上げると
最悪なパターンで言うと親が逆上してしまうパターンです。1回勉強して成績が上がらなかったら親の方が逆上して子供を責めてしまうわけです。
あるいは塾に文句を言ったりします。一番傷ついてるのは子どもです。本当のこと言うとここでこそ親の力がはっきりさせるのです。
成績が上がらないときというのは実はトンネルに入ってる状態と同じです。本人も
「このままでいいのかな?」
「自分自身は頭が悪いのかな?」
「自分自身はそういった運命なのかな?」
と思っているわけです。そこで励まして子どもを励まさないといけないのに逆に落としてしまうとそれこそ勉強が大嫌いになってしまうのです。
ここは親の腕の見せ所。というのは親が子どもを伸ばせるのは子どもが成績が伸びないときです。
成績が伸びてる子を伸ばすのは誰だってできます。親こそ子どもが苦しいときこそ寄り添うことができるのです。
おい 悪魔
「おい悪魔」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは私が勤めてた会社の社長から聞いた言葉です。
会社の経営というのはやり始めてすべてがうまくいくわけではありません。日本の国70%赤字ですからほとんどの会社がうまくいってないわけです。
だからそこの社長自身も大変です。もちろん私も会社を経営していますからその大変さはわかります。
そのときの魔法の言葉が「おいあくま」です。その意味は
お・・・怒るな
い・・・威張るな
あ・・・焦るな
く・・・腐るな
ま・・・負けるな
です。成績は浮き沈みがありますのでそれに対して一喜一憂するのは子どもだけにしてください。
逆に親がでんと構えて自分自身は「おいあくま」と唱えてください。怒る必要はありません。
成績が良くなったからといって威張る必要ありません。焦る必要はありません。成績が悪かったと思って腐る必要もありません。
勉強しても結果でなくとしても負ける必要はありません。
これを繰り返すこどに子どもも親も成長していくのです。実際に受験が終わった親御さんから言われるのが
「受験で親子共々成長させてもらった」
という言葉が多いのもそのためです。まずはワークは3回やるつもりで頑張っていきましょう。
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