親の姿勢

受験における私の方法

中学受験が一通り終わりましたが、すでに次の受験がスタートしています。このとき、私がする受験指導の1年間の取り組み方を紹介します。

最初に安全ネットを張る

サーカスを見たことがあるでしょうか?サーカスには有名な空中ブランコがあります。

高いところでブランコに乗って、飛び移りますよね。本番では下から見ているとヒヤヒヤします。

ですが練習のときには、何をしているのかと言うと最初に周りに落ちてもいいように安全ネットを張っているのです。

安全ネットを張って落ちても大丈夫なようにします。だから、思い切って練習ができるのです。

実はそれと同様に受験の場合、私も最初に安全ネットを張るようにしています。中学受験ではまずは、最悪のことを想定して行動しているのです。

最悪に対する対策

中学受験が他の受験、高校受験、大学受験と違うところは、子どもがまだまだ成長したりないというところです。

だから、受験で失敗してしまうと結構後に残ります。確かに、高校受験や大学受験でも不合格になると後に残ります。

が、それ以上に中学受験では後に残ります。実際に私のところでも過去にはこんなことがありました。

軽い気持ちで受験して不合格。それでも後を引く

「お試し受験」とか「記念受験」とか言って元々私立中学に行く気がない子が中学受験に受けたときに不合格になりました。

当たり前ですが小6の11月頃に受験をすると決めて、2か月ぐらいの勉強で合格できるわけはありません。

そして、結果は不合格。元々本人にも

「そんなに急に言われて、記念受験ぐらいの気持ちだと不合格だよ」

と言っていたにもかかわらず、不合格になってから3か月ぐらいはそれを引きずりました。

もちろん、その子の能力であれば1年とか、2年ともっと時間をかければ合格できたかもしれません。

ですが、単なる「記念受験」なので受けてみただけなので、不合格になったのです。それでも後々に尾を引きます。

受験で最悪なパターン

だから、中学受験で最悪の場合というのは「受験校全部か全滅」というパターンです。

これだけは避けたいと思っています。もちろん、本人が行きたくないところで、「合格しても行かない」という選択肢はありだと思います。

合格したけれど自分は行かないのであれば公立中学に進めばいいわけです。ですが全滅してしまって、「公立中学校しか行けない」となると話は違います。

本人にとっては、自分を否定された感じにとらえてしまいがちなのです。だから、最初にすることはまずは安全ネットを張るとです。

確実に合格しそうなところを見つけてそれに対する対策を打ちます。次に実力相応校に対して対策を打ちます。

そして、最後に自分の行きたいチャレンジ校について考えていくのです。

受験の選択肢について

よく全滅するというのはお子さんの実力を考えないで自分の希望ばかり通すご家庭です。通常受験というのは次の3レベルの学校を受けます

1.チャレンジ校
2.実力相応校
3.安全校

それぞれの学校に対して1校から2校受験していきます。こんな感じです。

学校の偏差値レベル 受験校
1.チャレンジ校 A校、B校
2.実力相応校 C校、D校
3.安全校 E校、F校

そうすると最大で6校は受けることになります。そうすると確実にどこかは合格することになります。

ですが、受験で失敗する子というのは子どもの実力を考えずに全てチャレンジ校にしてしまうわけです。

学校の偏差値レベル 受験校
1.チャレンジ校 A校、B校、C校、D校、E校、F校
2.実力相応校
3.安全校

これは大学受験でも同じです。

受験するのは構いませんか、結局全滅してしまうとどこも合格することがなくなってしまいます。

これは決して子どものせいではなく、元々の受験の戦略が間違っているわけです。

しかも受験というのは連続して続きます。そして、受験するたびに「不合格」を何度も喰らうと、受験している間に気持ちが折れてしまいます。

そうすると本来持っている実力も発揮できなくなります。そして、もしかしたら通ったかもしれな学校まで不合格になってしまうわけです。

これが1校でも合格していくと勢いがついてさらに伸びる場合もありますが、全滅してしまうとその途中ですでに受験に合格するための気力をなくなってしまうのです。

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