日能研の模擬試験を受けてみるとその結果にショックを受けてしまうお子さんが多いですね。
その前に問題を解いたときにショックを受けたのかもしれません。日能研の 国語の問題について分析していきたいと思います。
こんな回は2018年の5月に行われた、小6の模試です。
日能研の模擬試験時間は50分。大問題が4つです。構成は以下のようになっています。
- 第1問 漢字の読み書き(知識)
- 第2問 言葉の意味、文法問題(知識)
- 第3問 小説問題、随筆(技能)
- 第4問 説明的文章(技能、表現力)
となっています。
日能研の文章の特徴は大きくわけて3つ「本文が長い」と「記述が多い」そして、「解くスピードが要求される」ことです。
中学受験では当たり前かもしれませんが、この問題を公立高校でトップレベルの中学校3年生に解かせても時間内に解けるかどうかわかりません。
それぐらいボリュームになっています。ですから、日能研の国語の模擬試験は時間との戦いです。
模試を受けた生徒からよく聞く話が「最後まで解けなかった」とか「途中までは解けたけれど、途中からは雑になってしまった」とかいう話です。
ですから、まず文章を読むスピードをアップしましょう。
ただ、ポイントはそこだけではありません。それについては以下に詳しく書いていきます。
日能研の模擬試験の解き方のコツ
1.知識問題は速く解くこと
通常、「読解問題が解けない」というときは読解問題だけに目が行きがちです。
ですが、実際は読解問題だけに時間がかかっているのではありません。というのは、「すべての問題のスピードアップが必要」だからです。
というのは、最初の知識の問題であるをできるだけ早く解くと後が少し楽です。
トータル時間が50分で、もし知識問題が「5分」で解くことができたら、「読解問題」については残り45分でできます。
「大問1問につき20分~25分確保できる」のです。これは、大学のセンター試験にかかる大問1問の時間と同じです。
そうすると少し余裕ができます。ところが、最初の漢字や語句の意味で時間がかかってしまい「15分」も使ってしまうと、残りは「35分」で解かないといけません。
そうするとかなりきついです。1問は20分で解けたとしても、もう1問は15分で解かないといけません。そうすると無理がでます。読解問題についてはできるだけ20分以上の時間を確保しましょう。
知識問題については、それほど頭を使う問題ではないので、まずはこれを抑えましょう。
2.読解問題はできれぱ「1回読み」で
読解問題の本文は基本的に長いです。中学生の上位の子でも真剣に集中しないと読めません。それだけ長い文章です。
だから「1回読んで解答する」のがいいのです。ですが、「よく読めない」という意見もあると思います。
ですが、実際に国語の問題というのは以下のような特徴があります。
本文の全文を読まなくても解ける問題・・・80% |
本文の全文を読まないと解けない問題・・・20% |
です。意外に思ったかも知れません。実は大学入試であるセンター試験でも同じ傾向にあります。もちろん、難関校の場合は必ずしもそうとは限りません。
ですが、ほとんどの問題がそういう設問になっています。国語の問題は前から読んで解いていくだけで解ける問題が多いのです。
少し例を書きますと「小説問題」についての設問であれば「登場人物の心情を問う問題」が出ます。心情ですから当然、小説問題の中でも心は揺れ動きます。
子どもが学校のテスト95点を取ってきた。すごくうれしく、お母さんに見せたらほめてもせえる。
ところが実際にお母さんに見せたら「まあ、5点も損しているじゃないの」と言われた。そして、やる気がなくなって、がっくりきた。
このように心情は「うれしい」→「がっくり」と気持ちは変わります。だから、心情を問う問題は「傍線部の前後4-5行」の中にヒントが隠されていることが多いのです。
こういう具合に解き方にもコツがあるのです。続いてそれについて詳しく書いていきます。
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