国語だけに限らないですが、勉強の中でとても大切なことを話したいと思います。特に勉強を長時間やっているか成果が上がらないと思われてるお子さんについてです。
勉強をしているのか?作業をしているのか?
私の所でよく相談が来るのは
「長時間、勉強しているんだけれども成果が上がらない」
というお母さんからの相談です。確かに、話を聞いていると真面目にやっているそうです。
本人も成績を上げたい気持ちはあるようです。それなのに成績が上がらないのです。お母さんとしては
「やり方が悪いと思います」
と言われます。確かにそうなのですが、一番大きいのが
「頭のを使わない作業をやっている」
ということです。机の前に座っていても勉強とは言いません。勉強は
「頭を使って考えながらやる」
のが勉強です。それが作業になってしまうと成績は上がらないのです。逆にやり方を間違うと
「後々マイナスになってしまう」
こともあります。
頭を使わない勉強の弊害
スポーツで言うと
「間違ったフォームで練習する」
ということです。どんなに練習を重ねて間違ったフォームでシュートの練習を重ねたらどうですか?
これはやればやるほどまずいですよね。これは勉強でもあります。例えば、どんなことかと言うと
「頭を使わず同じことを繰り返す」
です。そういう作業です。国語では
「主語」「述語」
の問題があります。これを
「パターンだけで解く」
と完全に作業になりますよね。こんな問題です。
僕は太郎です。
私は花子です。
彼は次郎です。
・・・・・
(同じパターンの問題)
母は元気です。
同じ問題が並んでいます。お子さんはある法則を見つけます。それは
そうすると、頭を使わず
「~は」は主語
とせっせと作業を進めていきます。そんなことをやっても力はつきません。それではこんな問題はどうでしょうか?
象は鼻が長い。
今までの解き方を使って「~は」は主語と作業をしてしまうと
「胴体の長い象」
になってしまいます。
頭を使う勉強は・・・
もう一度考えますと、
象は鼻が長い。
この場合は鼻が主語です。作業ではなく元々の文の意味から考えて
「述語は【長い】だから、長いのは【鼻】だ」
とわかります。こうやって頭を使った勉強をしていくのです。論理エンジンは頭を使わせる問題がたくさんあります。
先程の主語では
君こそ主役だ。
とか。こうやって1問1問考える問題を解いて作業ではなく勉強をしないといけないのです。
他にも方法はあります。
それは
「理由を聞く」
です。子どもが問題を解いたらどうやって解いたのかを聞いていくのです。
問題を解いたときに人に説明しようとすると物事を相手に伝えるために筋道を立てて考えようとします。
それが「論理的に考える」につながります。「主語・述語問題」も
「僕は太郎です」という問題も、
述語→太郎です。
では、「誰が太郎なの?」と考えると
「僕は」
になるのです。こうやって考えていきます。記述問題でも最初に注意するのは述語を意識することです。
そうやって頭を使うのです。
漢字も同じです。
国語の場合は他にもあります。漢字を10回ずつ書きなさいというのも。そうやって暗記するのも1つの方法ですが、それよりも毎回テストするというのも1つです。
というのは目的というのは「身につける」ことなので方法は何でもいいわけです。
10回書こうが、1回書こうが、音読して覚えようが頭に入って身につければ何でもいいわけですね。
逆にあまり手段に執着してしまうと、手段が目的になってしまいます。実際にあった話ですが、小学校の漢字の宿題で一文字について50個書きなさいという宿題がありました。
それが10問です。漢字を書くのが全部で1日500回も書きなさいと言うことです。これは極端な例ですが、これは何のためにやってるかという目的がないからです。
漢字も1つずつテストしていくと短時間で覚えられます。実際に暗記もキッチンタイマーを計って覚えると短い時間で覚えます。
ぜひとも「作業」ではなく「頭を使った勉強」をしてくださいね。
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