基礎からやってくれない

実は「国語が嫌い」になるのは、塾が原因の場合もあります。

「えっ?塾に行って国語が嫌いになるの?」

と不思議に思われたのかも知れません。

塾で国語が嫌いになる理由

その話をしますね。

私もすべての塾を知っているわけではありませんが、いくつかの「中学受験」の塾のテキストを見ると、レベルの高い問題があります。

もちろん、大学受験とは違った意味でお子さんにとって難しいものです。中には、扱われている題材が大学で出題されたのと同じものもあります。

実際に一般の公立高校入試問題と比べても難しいです。実際に中学受験の問題を公立中学3年生に解かせてみても、解けるのは一部のトップの子だけです。

それだけ難しいのです。そして、中学受験で偏差値50を超える子たちでも何とかついていこうとやっています。

そして、偏差値50を切ってしまう子たちはやっている内容がチンプンカンプンになることもあります。書いてある内容がわからないのです。


ですが、実際の塾ではその難しい問題ずっと解かせ続けます。それで「できなかったらどうするのか?」と言うと

「それでもまた、同じ塾のテキストを解かせる」

のですね。残念ですが、塾にはカリキュラムがありますから・・・。

実は、この大きな間違いを料理で考えてみますとよくわかります。

料理で考えてみると・・

はじめて料理をする人が台所にとって料理を作りました。包丁も握ったことのない人です。料理教室に通って料理学校の先生がいきなり

「それでは今日は天ぷらを作ってもらいます」

と言われました。そして、あなたはわかりません。先生が見本を見せてくれるのですが、そもそも天ぷらのための材料がうまく切れません。

先生はさっさっと材料を切っていきますが、あなたはうまく切れない。他の人も四苦八苦しながらやっています。

一部の経験者は何とかついています。そして、天ぷらの材料を切っているだけで終了時間は近づいてきます。

先生は

「では、見本を見せますので次回やってくださいね」

と言って見本だけを見せてくれます。そして、翌日

「天ぷらを今回も1人でやってきましょう」

と以前とは違った材料で天ぷらを作っていきます。前回は野菜だけでしたが、今回はエビも入っています。

野菜もうまく切れないでいると、近くに来た先生から

「あれ、まだ野菜も切れないの?この切り方だと熱が中まで通らないわよ」

とみんなの前で注意を受けてしまいました。みんなは笑っています。そして、先生が

「家で練習してきてくださいね」

と一言。家でも練習するけれど、指を切ったり、包丁を落としたりしてうまくいかない。誰にも教えてもらえないからです。

次の料理教室では、「チャーハン」の作り方。簡単そうに見えるけれど、ご飯が先生のようにパサパサしていなくてべとべと。食べてもおいしくない。

これだと料理はうまくならないですよね。基本ができていないからです。

「料理なんて家でやっているでしょう」

と思われていてあなたが何の経験もなかったらうまくならないでしょう。

通常、料理教室の基礎コースでも包丁の握り方や構え方から教えてくれます。もちろん、ガスコンロの使い方まで。

国語は基礎からやらない

ですが・・・

「国語」

ではそういうことあるのです。特に、大手塾に途中で入ってしまうと、そのカリキュラムに合わせて、進んでいきます。

もちろん、他で国語の勉強を基礎から、きっちりやっていた子は授業についていけるかも知れません。

また、カリキュラムについていける子はまだいいです。ですが、ついていけていない子は悲惨です。それで、塾の先生からは、できないのは

「本人と親のせい」

みたいなことを言われます。ですが、本当は

「あなたお子さんのせいではないんです。親のあなたのせいでもありません。」

それは、ひょっとしたら、みんな一緒に進む

「塾のカリキュラムに問題」

があるのかも知れません。もし、あなたの子どもに

「基礎からきっちりと教えればできるようになるかも知れないんです」

そうすると

「じゃ【算数】もやっているから同じでしょう。うちの子は【算数】はできても国語はできないのはなぜ?」

と思われるのかも知れません。実は算数は

「親が教えられるから・・・」

それをある程度親の指導によってカバーできるからなのです。「算数」ができなかったら、お父さんなり、お母さんが家庭でみてやって、教えてあげる。

料理であれば包丁の使い方を教えてあげて、実際にそれを身につけてるために練習もできます。

ですが、「国語」に関しては親自身もきっちりと解き方を教えてもらったわけではないので、教えられないんです。

「答えは【ア】なんだけれどお母さんなんで?」

「うーん。ほら・・(答えを見て)わかるでしょ。」

と。親が解けても子どもには説明できません。つまり、親御さんも

「何となく解いているから」

です。だから、子どもは仕方なく、塾授業では、実際のレベルの高い問題を解かないといけないのです。そして、

「うーん。わからない」

「うーん。解いてもなんでかわからない」

と。それで、だんだんよくわからなくなって、「国語」がすべての科目の足を引っ張る科目になってしまうのです。

受験前にはみんなこういうのです。

それで、受験前になって、

「国語の成績がよくないので、どうにかしてください。」

となります。算数では、志望校の偏差値を超えているのに・・です。もったいない話です。

それでは、どうすればいいのか?料理ならわかりますよね。

包丁の使い方やフライパンの使い方を教えて、基礎から練習をさせるのです。では国語であれば、当然、

「1から解き方を教える」

のが普通です。まずは、あなたのお子さんが「国語」ができないのなら、しっかりと基礎からやってあげましょう。

1文、1文をしっかりとわかるようにしていくのです。

学習ジムコーチでは「論理エンジン」を使って1から指導しています。

具体的な指導内容は・・

「論理エンジン」というテキストを使って次のように学んでいきます。

1.まずは重要なことを見つけることから

論理エンジンはすべてのことを重要なことから学びます。まずは一文からです。実は成績が伸びない子に共通していることがあります。

それは

「どれが重要でどれが重要でないかわかっていない」

ということです。勉強をしていく中でも重要でないことと、重要なことがあります。

勉強のできる子は重要なことを一生懸命にやって、重要でないことを後回しにします。

ですが、成績が伸び悩んでいる子は重要なことも重要でないこともやろうとするので必要以上に時間がかかってしまいます。

つまり、ムダで効率の悪い勉強をしているのです。それは国語でも同じです。国語でも

一文の中には重要な部分と重要でない部分があります。重要な部分は「主語」「述語」になります。さらに文によっては「目的語」を加えると「要点」になります。

さらに、文が組み合わさって文章になります。たくさんの文章の中にも大切なところとそうでないところがあります。

そして、文章には必ず筆者の「言いたいこと」があります。それが要旨になります。まずはそういったことを学びます。

2.解き方を指導する

まずは、以下の添削を見てください。

これは高校生の答案用紙ですが、高校生でも最初の「主語」「述語」からスタートしています。

そして、解答の欄外に書いている内容を見てください。この生徒は「なぜそうなのか?」という理由を書いているのです。

つまり

「正解だからOKなのではなく、解き方を身につけるようにしている

のです。この場合は、必ず

「述語から探す」

ようにしています。というのは英語と違って日本語は主語がよく省略されます。例えば、お腹が空いたときも英語であれば

I am hungry

と必ず主語である「I」が入ります。ですが、日本語の場合は主語が省略された

(私は)お腹が空いた

となります。ここでのポイントは必ず

「述語から探す」

という解き方をすることです。実際に中学受験でも次のような問題が出されています。

そうすると簡単な問題だけでになく、入試問題でも解けるようになるのです。

 

3.記述式に対応している

以下の問題を見てください。

【設問】イの文を中心にしてに2つの文を1つにしなさい。

ア.公園には大きな池がある。

イ.その公園にはたくさんの花が咲いている。

【解答】

大きな池のある公園にはたくさんの花が咲いている。

こういった問題からやります。(論理エンジンではレベル7)

こういった練習が何の役に立つのかというと

「記述式問題」

です。よく記述式問題が苦手と言われています。それもそのはず。基礎から練習していないからです。

基礎からするには、まずは短い文章をまとめたり、言い換えたりする練習をするのです。

こういう基本的な練習ょすることによって記述問題ができるようになるのです。

指導の流れは

指導の手順は以下の順でやっていきます。

step
1
体験申込み

まずは体験申込フォームから体験の申し込みをします。FAX・写メ指導は有料で約1か月。オンライン指導は通常1回の無料体験です。

step
2
保護者面談・本人面談

申込み後、保護者の方と電話で話をしたあと、お子さんとも話をします。

step
3
請求書の発行(オンライン指導の場合はすぐに指導に入ります)

指導に入ります。申し込みは以下です。

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