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中学受験のための国語110番

国語で線を引くところ

 

中学受験の最初の壁

中学受験の問題をやっていると難点になるのは、問題の本文の長さです。普通の中学生だとこれぐらいの文章を読まないといけないません。

ですが、小学生が中学受験の入試問題の本文を読もうとすると非常に長いのです。特に難関校は本文は公立高校入試より長い。

以前にテストしたことがありますが、公立中学の中学3年生でも中学受験の国語を解ける子は成績上位の子だけです。

それだけ難しいのです。そして、中学受験の国語を勉強をして最初の悩みは

「最後まで読めない」

というものです。そして、急いで読んだとしても

「書いてある内容がよくわからない」

というところです。

問題は本文を読んでから解くの?

当然1回だけでは読めないので、2回は読もうとします。

そんなことをしていたら時間が足りなくなって、結局は最後まで読めないというのが本音です。

そして、今度はスピードを重視すると内容がわからないので、適当に読むようになるのです。

そこで、くる質問が

「設問を読んでから問題を解くのか、1回読んでから設問を読み直して解くのか?」

というという質問です。さてどちらでしょうか?もちろん、解答はその子によって違います。

例えば、速読などをやっていたり、元々速く読める子だったりすれば、1度読んでから解けばいいでしょう。

ですが通常は読めないので

「漢字は先に解いておきます。そして、最初から読んで傍線部のあるところの段落まで来たら設問を読む」

というようにしています。というのは、実際の入試問題では

ポイント

部分だけを読んで解ける設問  80%
全部を読まないといけない設問 20%

だからです。どちらにせよ大切なことは入試問題は「ぼーっ」と読んではいけません。

大事なことは「何を言っているのか」「どこが大切か」を意識して読まないとダメなのです。そうすると

「もちろんしっかりと読んでいます」

と子ども本人の口からはこんな言葉が出てくると思います。当然、試験ですから真剣に読んでいない人はいないと思います。

ですが、「意識は大事なことに向いていない」のです。だからこそ、大事なところや注意すべきところに線を引いて集中しないといけないのです。

ではどこに線を引かないといけないのでしょうか?

その1つが

ポイント

設問条件に線を引く

です。入試問題でどんなに良い答案を書いても「0」点になってしまう可能性があります。それは設問に沿ってないといいところです。

記述式問題で内容は悪くないのですが、そこだけ0点だった子がいますした。解答用紙を見たところ、それは設問条件に合っていないのです。

出題された模擬試験の 問題と解答を見たところ

「設問条件に合っていなかった」

ので、点数をつけてもらえなかったのです。記述式問題で、設問の指定は

「本文に即して書きなさい」

というものでした。ですが、子どもは自分の感想を書いていたのです。そういったことがあるので、必ず設問の条件に線を入れましょう。

例えば、次のような設問があると、線を引くのは3か所です。

【設問】傍線1はなぜそうなったのか?本文の文章を使って、具体的に、二十五字以内で書きなさい。

そうすると条件は3つです。

本文の文章を使って
具体的に
二十五字以内に

です。そして、もう少しいうと「なぜそうなかったのか?」とあるので、解答は「~から」とならないといけません。

ここをチェックしてから解くのです。

具体的な例を挙げますと

実際に国語の設問条件にあるものを書きますと、

見落としやすもの

「適切でないものを選びなさい」
「あてはまらないものを選びなさい」
「○つ(すべて)選びなさい」

単語の条件として

「『○○』という語を使って」
「文章中の言葉を使って」

文末について書かれていないが条件と合わせて書くこと

「~はなぜか。」「~はどんなこと(意味)か。」

解答の書き方についての条件

「漢字○字で」「記号で」

字数についての条件

「○字で抜き出す」
「○字以内で答える」
「○字程度で」
「句読点も1字に数える」

まずは、条件に線を引く癖を

まずは、設問条件を見落とさないように、線を引きましょう。

これは中学受験だけでなく、高校受験、大学受験にも使えます。

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